保険は不幸にかけるギャンブルではないのか?

保険はすべて掛け捨てである。

保険というものはすべて「掛け捨て」です。

取り決めたことが起こらなければ、支払ったお金はすべて没収。

起これば、規定通りのお金を受け取れる。

一部が還ってくるからお得ですよという貯蓄性保険は保険+定期預金をまとめて保険と呼んでいるだけ。
その分、多く支払っているだけなので、ある意味、子供だましなわけです。
(自分でお金を管理する自信がない方の方法としては、ひとつの方法として理にかなっていると思います。)

保険のセールスマンは貯蓄性保険を得だと言って勧めてきますね。
そのほうがセールスマンのインセンティブは高いのかもしれません。

まずは、改めて 保険はすべて掛け捨てだ。ということをおさえてください。

繰り返しになりますが

取り決めたことが起こらなければ、支払ったお金はすべて没収。

起これば、規定通りのお金を受け取れる。

これ完全にギャンブルですよね?

ギャンブルと保険の違い

ギャンブルとの主たる違いは、「プレイヤーの目的」ということになると思います。

プレイヤーの目的が、
ギャンブルは、お金を増やすということや娯楽に置かれているのに対して
保険は、お金が必要な出来事が起きたとき(支出あるいは収入の停止時)に、その支出の一部を補填してくれる。

一般的にはこれで違いを説明できるかもしれません。

ただし、上記の保険の理由は、あくまで支出者と保険の受取人が一致している場合。

保険というのは、保険の支払い人も保険の受取人を自由に設定できます。
そこに必然的な理由は要しません。(保険屋さんには受け入れない自由はあります。)

そのときには、よりギャンブルに類似してきます。

Aさんが60歳までに死ぬことに毎月1万円賭けたい。

60歳までに死んだら3000万円もらえる。

60歳までに死ななければすべて没収。
 
これが、俯瞰で見た保険というものの仕組みです。

日本人は世界一生命保険の加入率が高い

日本の生命保険加入率は、世界でも突出していることで知られています。

日本国内における2009年の生命保険の世帯加入率(個人年金保険を含む)は90.3%。
アメリカが78%、イギリスが40%

しかも、アメリカの78%は、公的医療保険がない中でそれと一体化したものであり
純粋な生命保険としての役割は20%しかないのだとか。

日本人は、食事一食分以上の生命保険をかけているんだそうです。

世界有数の長寿国が、世界一生命保険の加入率が高い。

これは面白い皮肉に感じられます。

最大幸福より最小不幸を望む日本人の性格をよく表しているのか。
優秀なセールスマンとマーケティングプランをもつ生命保険会社による偉業なのか。
単なる慣習的消費なのか。

日本人が死亡する確率

平成23年発表の簡易生命表では、
日本人の成人が、50歳までに死亡する確率は、2.6%。60歳までに死亡する確率も7.4%。
これは、全員を対象とする数値ですが、配偶者の有無が死亡率に影響していることは知られているところで、生命保険の必要性がある配偶者と子がいる人はこれよりも若死にする確率は下がります。

この数字を見ていかがでしょうか?

最低でも93%の人にとって生命保険は掛け捨てになります。
そして、ほぼ100%本人が手にすることはない。
もっと言うと、一定のモラルハザード(保険金殺人や自殺など)が生じますので、生命保険はかけた瞬間に(多少ですが、)早死の可能性が高まります。

そして、もっと言うと、保険は公営ギャンブル以上にテラ銭(胴元のマージン)が大きい。

そんな保険に日々の暮らしに余裕があるわけでもない人も含めて90%以上の方が入っているという現象は日本の七不思議に数えられるほど奇妙ですらあります。

まじめな人ほどこの当たらない大博打に賭けているというのがとてもとても不思議です。

いずれにせよ、せっかく高いお金を払って保険に加入するなら、こうした確率も頭に入れて、商品を選択したいものですよね。

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