東京ディズニーリゾートの論理的値上げに学ぶこと

断続的な値上げを続けるディズニーリゾート。

もう大分時間が経ってしまいましたが、2015年4月1日以降 に最後の値上げを行いました。

2014年4月1日には消費税増税値上げに続いて2年連続の値上げです。

具体的には以下のようになりました。

1デーパスポート大人:6,400円→6,900円
1デーパスポート中人:5,500円→6,000円
1デーパスポート小人:4,200円→4,300円
2デーパスポート大人:1,1000円→12,400円
年間パスポート:53,000円→59,000円

開業当時(1983年)の3900円から30年余で、80%近い値上げになりました。

「失われた30年」「デフレ経済」と言われる日本で、ディズニーリゾートだけが別の国の話のようです。

東京ディズニーリゾートの成功理由として着目すべきは、極めて高い投資性向です。

「ディズニーリゾートは、完成しない。」というウォルトディズニーの信念を着実に意思決定に取り入れ
年平均数百億円に及ぶ商品投資を継続に行ってきたことが、最大かつ決定的な他社との違いです。
(USJも高投資・高リターンに大胆に舵を切り、業績は急上昇しています。)

値上げの論理的根拠としての莫大な投資による商品力の向上。

そして、最大の不満である「混雑」の解消。

この2つが出会う場所は、必然的に値上げという結論になります。

その結果論として収益の向上があり、その収益はまた、より大きな投資へとつながるのです。

重要なことは、需要と供給に照らした論理的な適正価格の設計であり
値上げの影には、綿密な需給調査と値上げの根拠をつくりあげるしたたかなリスクテイクがあるということを忘れてはなりません。

ここで、気をつけなければならないのは、価格戦略だけを切り取って、値上げが「成功」と結びつく風潮が生まれてしまうことです。

【30年前から変わらない地方のさびれた遊園地が、ディズニーランドを引き合いに、値上げの時代だという会議がはじまってしまうことが目に浮かびます。】

安易な非論理的な値上げや値下げは、企業をしばしば壊滅させます。

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